カテゴリー「書籍・雑誌」の50件の記事

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通貨を読む 第2版―ドル・円・ユーロ・元のゆくえ 読了

 
 

 小泉・竹中・ブッシュを評価している不思議な本。

 圧倒的な情報量と分析力。
 専門用語が多いし、「○○が上がると××が下がる」という基本が分かっていないので難儀したが、経済を考える上で当面のバイブル。

 ただし、文章は不細工で、前後が矛盾する箇所もあった。難解な部分をさらっと流し、常識的なことがらを取り立てて詳しく説明するのはなぜだろう。

 2003年から2004年にかけての総額15兆円にのぼる円売り・ドル買いは売国奴小泉・竹中の裏切り行為だが、それを最前線で実行した財務省の財務官は本気で日本の経済を憂慮し、デフレ脱却のために確信を持って介入していたらしい(テーラー財務次官の回顧録が事実を語っているなら)。
 
 このことに絡めて、財政収支と資本収支の違いも学んだ。そして、 日本の官僚にも優秀な人がいる事を知った。
 とはいえ、15兆円のうち、5兆円が投資ファンドに持って行かれたとは……!

 圧巻は227ページのグラフと相関図。70年の時を隔てて、日本経済はぴったり繰り返している。気持ち悪いほどグラフが重なっている。
 歴史がこの通りに繰り返すのなら、今、日本株は買い。

 ユーロ誕生のいきさつや、中国元のしたたかさも詳しく解説。やっぱり、円は元に飲み込まれていくのかな。中国の属国になってしまうのかな。

 頼みの(笑)アメリカドルはもう既に、基軸通貨ではなくなっている。

NBonline

 

 とはいっても腐っても鯛。本書の説明ではクリントンは中国贔屓で、ブッシュは日本の兄貴分なんだと。ふ~ん。
 なら、ヒラリーよりオバマがいいのかな。暗殺が怖いけど。

 

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ネットはテレビをどう呑みこむのか?  読了

 
 

 ハードウェアの進歩がソフトウェア(コンテンツ)の在り方をフラットにしてゆく。
 ブロードバンドが本当に普及したら東京タワーはいらなくなる、と思っていたので同感。
 テレビ局とは、いかに規制守られた業界であるかを改めて教えられた。同時に、コンテンツを作る力がなくなっている、制作会社にシフトしている事実。番組の著作権も制作会社にあるし。

 カギは当然、広告費。googleの動向なども再確認。

 とはいえ、記者クラブを擁護しているのはいただけない。

 

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トライアングル資本主義 読了

 
 

 中尾 茂夫 (著) 東洋経済新報社

 インタビューに裏付けられたデータと豊富な資料によって、プラザ合意以降の日本経済の実際を詳しく解説した前半。
 数字でぐいぐい迫ってくる。米国-アジア-日本というトライアングル幻想が終わったことがよくわかった。その幻想を振りまいていた米国の終わりが始まったことも。

 後半は前半の繰り返しに終始してしまった。文章もくどくどしく、文字数ばかりが多い感じ。
 文頭に「もちろん」や「たしかに」が多用されていて、言い訳がましく見えてしまう。

 前半だけでよかった。再読の必要なし。

 

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悪人 読了

 
 

 吉田 修一(朝日新聞社)。

 文学界新人賞、芥川賞と進んできた人なので、いわゆる純文学系かと思っていたら、意外にも文章がひどい。

 ひとつの文中に同じ言葉が2回も出てくる。新鮮と感じる表現はひとつもなかった。数行前の部分とそっくり入れ替えた方が良さそうな箇所もあったし。

 これだけの長編をワンアイディアで押し切れるわけもなく、サブストーリーをいくつか織り込んでいるものの、どれも中途半端。

 最大の瑕疵はラストで見せる犯人の知性。それまでの描写(設定)とは懸け離れていて、不自然。

 再読の必要なし。

 

 

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灯台守の話 読了

 
 

 急斜面に立つ家の話から始まり、前半は猛スピードで展開。二重人格と純愛を軸に、中世イギリスの暗い背景の中を個性の強い人物たちがが往来する。
 時には時制を超えて。

 灯台から追い出されたあたりから失速。
 田舎娘のお上りさん情話的なまとまりかたに近づく。

 それを抑えて最後まで読ませるのは、随所に出てくる金言の数々。物語への愛さえあれば生きていける人もいるらしい。

 訳がとてもこなれている。

 

 

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赤朽葉家の伝説 読了

 
 

 久しぶりで「筆力」という言葉を思い出した。

 同じ形容詞を1つの文で2回使うこともあるし、顔つきはいつでも「かんばせ」だし、無職の趣味人は必ず「高等遊民」だけど、そんなことが瑣末に思えるほどの力業。

 女3代と大屋敷の分厚い歴史を恐ろしいほどのスピード感でねじ伏せる。

 人物の造形が際だっていて、生々しく目の前に立っているかのよう。人称代名詞を使わないことで臨場感が高まるのかな。

 3章「瞳子」は蛇足かと思っていたが、ラストの5行を読んで不明に恥じ入った。この物語は3章を書きたいために作られたのかもしれない。瞳子によって、伝説は現代に紐づけられた。

 フィリピンの海老料理店や「ふくぷく茶」などの道具立て、「レッドデッドリーフ」のような小技も効いている。

 人と時間が転がり落ち、性懲りもなく再び登ってくる赤い坂道が眼に焼き付いた。

 充実した3連休。

 

 

 

 

 

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これぞ大人の社会科見学!『世界屠畜紀行』

 
 

 わたしたちは、毎日“命”を食べて生きている。野菜に穀物、魚や海藻、肉……などなど。だが考えてみると、野菜や穀物、魚が“生き物”から“食べ物”になる場面は知っていても、豚や牛が“食べ物”になる瞬間を目の当たりにする機会はほとんどない。

 

NBonline

 

 

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女性誌相次ぐ創刊 50代に熱視線 

 
 

 「時間も金銭的にも余裕があるこの世代は、人生のセカンドデビューを迎え、自分への投資を惜しまない。最後に残った大きな消費集団として期待されている」

 

MSN

 

 

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少子高齢化について語るなら必読~『人口学への招待』

 
 

 「人口、出産、結婚、少子化、高齢化」といった概念の周辺には、ウケ狙いの思いつきや、偏見や蔑視を含んだ断言があふれかえっている。また、人口問 題を、自説(「家」の復活やフェミニズム思想の拡張、あるいは性道徳の頽廃に対する個人的な反発やフリーセックス社会への憧憬などなど)を補強するための 道具として利用している人々も少なくない。おかげで、人口学は、学問の分野として、少しく、ヨゴレている。

 本書を定番の一冊として、推薦したい由縁である。

 

 

NBonline

 

 

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