ローザンヌから帰国の菅井円加さんが会見 「自分を信じて挑んだ」
「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝した高校生の菅井円加(まどか)さん(17)が、6日午前に帰国した。
菅井さんは午後3時すぎ、神奈川・厚木市で帰国会見を行った。
会場に姿を現わした菅井さんは、成田空港に到着した時と同じ赤いマフラーを巻いていた。
菅井さんは、「自分の名前が呼ばれた時は、『これは、わたしが呼ばれたのかな?』って。最初は全然信じられなくて、頭が真っ白になってしまいました」と語った。
厚木市長表敬訪問の際の市長との記念撮影でも、足元はバレエのポーズ。
菅井さんは「(自信はあった?)自分を信じて挑みました」と語った。
菅井さんは4日、世界の一流バレエダンサーの登竜門「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝した。
そして6日朝、凱旋(がいせん)したその姿は、舞台とはまるで別人だった。
多くの報道陣を前に少し戸惑いながらも、「ちょっとだけ疲れました。でも、とてもいい経験がしてこられたので、全然まだまだ、これからです。実感はまだないですけど、本当にうれしいです」と語った。
そして、この快挙に沸いたのは、東京・町田市の和光高等学校。
クラスメートは、「ずっと前から、(ローザンヌ)行きたいって言っていた。1年生の時から言ってた」、「普通の明るい子」、「よくしゃべる」などと語った。
友達は、祝福のメールを送ったというが、菅井さんは、会見で「(友達がメールを送ったけど返信がないと。返信はした?)海外で、わたしの携帯がつながらなかったので、だいぶメールがたまっていると思うんですよ。今も電池が切れちゃっていて」と語った。
また、担任は「おめでとうございますって、声かけたい。ダンスサークルに入っていまして、さといもダンサーズというグループを作って、(文化祭で)上演し
たことがあって。もう熱狂してましたよ、生徒たちが。バレーボールが上手で、体育祭で、バレーボールで活躍しています」と語った。
そして、菅井さんの好物について、クラスメートは「お弁当はブロッコリー。これ食べれば幸せなんだーって言っていた」と語った。
そんな菅井さんを支えた母・賀子(よしこ)さんは「娘と同じ気持ちで夢のよう。楽しんで踊れたんだったら、それでよかったんじゃないの」と語った。
菅井さんは、3歳からバレエを始め、現在も神奈川・大和市でバレエ教室でレッスンを続けているという。
菅井さんを育てた、バレエ教室の翠川先生は「すごく頑張り屋さんで、負けず嫌いでした。音が止まるまで絶対やめないです。(優勝は)ちょっとびっくりしています。手足の長さとか、日本人、骨格的に不利ですよね」と語った。
日本人の優勝は、熊川哲也さん(39)などに続く快挙。
熊川さんは「同じ日本人が、輝かしい賞を受賞したことを、うれしく思います。真にプロフェッショナルなダンサーとして、世界に羽ばたくことを願います」と、エールを送った。
この優勝で、奨学金とともに、世界の名門バレエ学校へ留学する権利を手にした菅井さん。
菅井さんは、会見で「世界でもっと活躍していきたいです。国内だけじゃなくて、世界中の皆さんに感動を与えられたらなと夢見ています」と語った。
世界を舞台に活躍するトップバレリーナが、第1歩を踏み出した。
ローザンヌから帰国の菅井円加さんが会見... 投稿者 dengekinetwork